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 新年が明け、例年より雪が多く積り、エゾシカもエサを求め出没が例年より多く見受けられた1月でした。

 自然界でも雪が多く寒い日々が続きますが、空気は澄み渡りいつもより綺麗さも増して見えました。

 また、生き抜く動物たちの力強さを感じることもできました。

樹氷と川霧 樹氷 川霧 川面に霧 霜の結晶 霜のアップ しぶき氷

1月4日(水) 

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 今日は千歳川上流域の監視に行ってきました。

 千歳川の上流では①オジロワシや②カモ類(ホオジロガモ、カワアイサ、マガモ、キンクロハジロなど)がエサを求め集まっていました。

① オジロワシ オジロワシアップ

② カモ類 カモ類マガモ♂入り ツインセンター:カワアイサ♀ カワアイサ潜る カワアイサ、エサ取れず

 

 川の中では遅く遡上してきた傷だらけの鮭が何匹もいました。

白いのがほっちゃれ ほっちゃれ

 サケ「鮭」=サケ目サケ科<アイヌ語名:チェプ(われら・食う・もの)、シプ(真・魚)など>

 北海道では産卵後や放精後の鮭を「ほっちゃれ」と呼んでいます。食べてもあまり美味しくなく、捨てるしかないことからそう呼ばれているようですが、実際、卵を産むために長距離を遡上し傷つきぼろぼろになった姿を見ると感慨深くなります。

 

 少し上流に行くと鮭の食べられた跡がありました。

対岸に鮭の残滓 鮭の残滓

 食物の連鎖を垣間見ることができました。

 

 さけます情報館にきました。

さけます情報館の橋

 

 ここでもサケを見ることができました。

孵化場にいたほっちゃれ ほっちゃれ少々アップ ほっちゃれ更にアップ

 

 少し離れたところには①オジロワシの幼鳥や②オオワシがいました。

オジロワシの幼鳥 オジロワシの幼鳥2

オオワシ オオワシのアップ

 元気のないサケなどを狙っているのでしょうか。

①、③オジロワシ「尾白鷲」=タカ目タカ科<アイヌ語=シチカプ(真・鳥)など>

 見られる時期=年中または冬鳥 

 大きさ=♂約83cm、♀約92cm、翼開長=199~228cm

 日本にいる鳥類の中でも大きな部類に入るオジロワシは、その名のとおり成鳥は尾が白く緩やかなクサビ形をしています。 

 環境省レッドリストにおいて絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種で、現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類」のカテゴリーに移行することが確実と考えられるもの)として掲載されており、北海道レッドリストにおいても絶滅危惧種として掲載されています。

 また、国の天然記念物(学術上貴重でわが国の自然を記念するもの)にも指定されています。

 

 ④オオワシ「大鷲」=タカ目タカ科<アイヌ語=カパッチリなど>

 見られる時期=冬鳥 

 大きさ=♂約88cm、♀約102cm、翼開長=220~250cm

 オオワシはオジロワシよりひと回り大きく、成鳥は尾が白く鋭いクサビ形をしています。 

 オジロワシと同じく環境省レッドリストにおいては絶滅危惧Ⅱ類、北海道レッドリストにおいては絶滅危惧種としてそれぞれ掲載されており、国の天然記念物にも指定されています。

 

 もう少し先に行ってみるとミソサザイがいました。

ミソサザイ ミソサザイ着地 ミソサザイキョロキョロ

 ミソサザイ「鷦鷯」=スズメ目ミソサザイ科<アイヌ語:トシリポクンカムイ(川岸の下の穴の下に入る神)など>

 見られる時期=年中

 大きさ=約11cm

 小さくすばしっこい鳥なので写真を撮ることができて嬉しく思いました。

 

 辺りを見回したところ自然が織りなす芸術作品を発見しました。

ムンクの「叫び」!?

 ムンク作「叫び」に似た木です(笑)

 「叫び」(さけび):ノルウェーの画家のエドヴァルド・ムンクが1893年に制作

 ムンクは描かれている人物が叫んでいるのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」を怖れて耳を塞いでいる自分の姿を描いたようです。

 

 視線を移すとエゾシカの群れがありました。

エゾシカの群れ発見

 よく見るとエゾシカ達も警戒してこちらの動向を伺っていました。

エゾシカ達と目が合う

 何もなかったように去っていきました。

エゾシカの群れ去る

 

 と思ったら他の群れと合流しました。

エゾシカの団体に合流 エゾシカ一行の様子 エゾシカご一行のアップ

 エゾシカ「蝦夷鹿」=鯨偶蹄目シカ科<アイヌ語:ユクなど>

 エゾシカはニホンジカの中で北海道にのみ生息する種類にあたり、本州以南のニホンジカよりも体が大きく、オスの角は最大で三叉四尖(分岐が3つに先端が4つ)になります。

 林縁を主な生活場所とし、ほとんどの植物を食べる幅広い食性を持っています。

 普段であればこの周辺のエゾシカは1月中旬ぐらいまで森林内の笹など消化の良いものを食べ飢えを凌いでいます。

 しかし今シーズンについては積雪が早く進み12月中旬には森林内の笹が雪で覆われ見えなくなってしまったため、木の皮など消化の悪いものを食べ始めます。これに並行して緑を求め市街地に顔を出し、青々としているオンコなどを食べ始めているようです。

 野生動物については、鳥獣保護法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)により、むやみに殺傷してはいけないことから、エゾシカについても人間との共存を念頭に考えています。

 エゾシカなどが市街地に出没した場合の当市の対応としましては、人間やエゾシカに危害が出ないよう警察などの協力を得ながらエゾシカを森林に追いやる方法をとっておりますので、このサイトをご覧の皆さまにおかれましてもご理解ご協力のほどをよろしくお願いいたします。

 

   

  

1月6日(金) 

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 今日は市内の河川敷を主に監視してきました。

 負傷や衰弱した動物はおらずホッとしました。今日も冬の鳥たちの様子をご覧ください。

 

 この時期にいる渡り鳥の大半は、この辺りで越冬することを決めた鳥たちです。

 そんな水鳥たちのひとときを撮ってみました。 

朝の水鳥 朝の水鳥のアップ 朝の水鳥を更にアップ カモ類をアップ

 

 川霧も発生

朝の川霧 朝の川霧のアップ

 

 こちらの川では白鳥ご一行様

ハクチョウ 白鳥

 

  サーモンパークに来てみました。

サーモンパーク付近

 

 今回はマガモに注目してみました。

マガモのつがいつがい マガモ♀♀(メス) マガモ♂♂(オス)

 

 マガモの足を正面から撮影した写真がなかなかないので撮ってみました。

マガモの足

 マガモ「真鴨」=カモ目カモ科<アイヌ語=コペチャなど>

 見られる時期=通年 

 大きさ=約59cm

 ♂の頭部は光沢のある緑色で嘴は黄色いのが特徴

 ♀は全体に褐色で黒褐色の斑があり嘴は地がオレンジ色で黒色部が広めにあります。

 

 山鳥たちも元気です。

ハシブトガラの逆立ち ハシブトガラ逆立ち終わり ハシブトガラ

 ハシブトガラ「嘴太雀」=スズメ目シジュウカラ科

 大きさ:約12.5cm

 よく見られる時期:年中

 コガラと非常に似ていますが、頭と喉の黒色部に光沢があったり、嘴が太くて短かったり、尾の先が角ばっていたりなど微妙な違いがあります。

 そして何よりも国内では北海道しかいない鳥です。

 

キバシリ キバシリ木をつつく キバシリ餌にありつけず キバシリのボーッ

 キバシリ「木走」=スズメ目キバシリ

 大きさ:約14cm

 よく見られる時期:年中

 北海道にいるキバシリは亜種としてキタキバシリと分類されることもあります。

 

 水草も暖かくなるまで川面で準備をします。

バイカモ バイカモの準備 バイカモ3

 バイカモ「梅花藻」=キンポウゲ科【別名:ウメバチモ】

 開花時期=6~8月

 バイカモは夏になると梅の花のような小さい花を咲かせることから、その名がついています。

 バイカモの中でも花床などに毛が無いものをチトセバイカモと分類されています。

 チトセバイカモの名の由来は、当市内の中央に流れる千歳川で最初に発見された種類のため「チトセ」の名がついています。

 バイカモとチトセバイカモの判定は花が咲かないと見た目ではわからないため今回はバイカモとして紹介しています。

 バイカモは北海道レッドリストにおいて希少種(存続基盤が脆弱な種または亜種で、現在のところ上位ランクには該当しないが、生息・生育条件の変化によって容易に上位ランクに移行する要素を有するもの)として掲載されています。

 もしチトセバイカモであれば、北海道レッドリストにおいて同じく希少種として掲載されており、環境省レッドリストにおいては絶滅危惧ⅠB類(絶滅の危機に瀕している種で、ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)として掲載されています。   

 

 

1月11日(水) 

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 今日は支笏湖方面へ監視に行ってきました。

 

 道中エゾシカが足を滑べらせ転んだ跡がありました。

シカの滑痕 シカの滑痕のアップ

 

 支笏湖に到着しました。

ポロピナイ展望台より 国道より南側 国道より北側 国道より冬の風不死岳・樽前山を望む

 

 昨年末に移転した支笏湖神社

支笏湖神社

 社殿は古いまま移転されています。

 今後とも支笏湖をお守りください(祈り)

 

 駐車場の縁にあるナナカマドを見ると食事に夢中な「アトリ」が何十匹といました。

アトリ アトリ食事に夢中 アトリこちらには気づかない こちらのアトリも気が付かず アトリやっぱり夢中 アトリのアップ アトリに寄っても気づかれず アトリに全然気づかれず アトリはしかと アトリに無視され続けられる アトリは人間よりナナカマド アトリに無視され続け切なくなる

 アトリ「花鶏、獦子鳥」=スズメ目アトリ科

 見られる時期=冬鳥または旅鳥 

 大きさ=約16cm

 説明の中で目に付くのが呼び名と漢字名の違い。

 呼び名は大群で移動することから集まる鳥「アツトリ」から変化したもののようです。

 一方「花鶏」は中国語の表記をそのまま用いたようです。

 「獦子鳥」は万葉集に登場しており、狩猟時に大勢で獲物を追い立てる人々(勢子)の動きに似ていることからこの名がついた説があるようです。

 

シナノキ ②ツルアジサイ ③ケヤマハンノキ

 ①シナノキ「科の木、級の木、榀の木」=シナノキ科【別名:アカジナ】<アイヌ語名: ニペシ(木・もぎとった裂皮)など>

開花時期=6~7月

結実時期=10月

高さ15~20mになる落葉樹で淡黄色の花を咲かせます。

 

②ツルアジサイ(蔓紫陽花)=アジサイ科【別名:ゴトウヅル】

開花時期=6~7月

結実時期=9~10月

高さ15~20mになるつる性の落葉樹で他の木や岩上をはい登ります。

 

③ケヤマハンノキ「毛山榛の木」=カバノキ科<アイヌ語名:ケネ(血の木)など> 

開花時期=4月

結実時期=9~10月

高さ15~20mになる落葉樹で枝の先に赤褐色で長さ7~9cmとハンノキより長い花序をつけます。

  

 

 

1月18日(水)

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 今日も市内の河川敷を主に監視してきました。

 動物や鳥たちの暮らしぶりを垣間見ることができました。

 

 ハシブトカラスとキタキツネのほっちゃれを巡る攻防

ほっちゃれを巡る闘い カラスが威嚇 キタキツネ匂いを嗅ぐ キタキツネ睨みを利かす キタキツネが引きずる キタキツネが食べる カラス手出しできずキタキツネ完勝か

 ハシブトガラス「嘴太鴉」=スズメ目カラス科<アイヌ語名:シパシクル(糞・カラス)など>

 大きさ=約57cm

 よく見られる時期=年中

 ハシボソガラスと並んでよく見かける種で額が出っ張っているのが特徴です。

 

キタキツネ

 キタキツネ「北狐」=イヌ目イヌ科<アイヌ語名:チロンヌプ(我々が・どっさり殺す・もの)など>

 大きさ=約70cm

 よく見られる時期=年中

 

 小鳥たちも休憩中です。 

シメ

 シメ「鴲」=スズメ目アトリ科【別名:蝋嘴鳥(ろうしちょう)】

 大きさ=19cm

 よく見られる時期=夏鳥、一部越冬

 

ツグミ

 ツグミ「鶫」=スズメ目ツグミ科

 大きさ=24cm

 よく見られる時期=冬鳥または旅鳥 

 

 ヒドリガモ達も苔に手(嘴)を出しています。

ヒドリガモの番 苔を食べる 苔に夢中

 写真は上から順に

 ・ヒドリガモ♂

 ・ヒドリガモ♀

 ・ヒドリガモの交雑種か?

 

 

 

1月25日(水)

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 市内の河川付近を監視に行ったところ猛禽類(ノスリ・トビ・オオタカ・オジロワシ)に出会うことができました。

 ちなみに猛禽類(もうきんるい)とはタカ目、ハヤブサ目、フクロウ目のことを指します。

 

ノスリ ノスリ左も気になる ノスリ飛ぶ

 ノスリ「鵟」=タカ目タカ科

 見られる時期=年中

 大きさ=♂約52cm、♀約56cm、翼開長=122~137cm

 

トビ

 トビ「鳶」=タカ目タカ科<アイヌ語=ヤットゥイなど>

 見られる時期=年中 

 大きさ=♂約59cm、♀約69cm、翼開長=157~162cm

 尾が三味線の撥(バチ)の形に似た三角の形をしています。

 

オオタカ オオタカアップ オオタカはかゆい オオタカが飛ぶか オオタカはやっぱりかゆい

 オオタカ「蒼鷹、大鷹」=タカ目タカ科

 見られる時期=年中 

 大きさ=♂約45cm、♀約50cm、翼開長=98~124cm

 猛禽類の中でもさほど大きくはないオオタカですが、名称の由来としては、その昔、翼が青みがかっていることから「蒼鷹(アオタカ)」と呼ばれていたらしく、年月を経て「アオタカ」→「オオタカ」に変化したのではないかという説があります。

 環境省レッドリストにおいて準絶滅危惧種(存続基盤が脆弱な種で、現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの) として掲載されており、北海道レッドリストにおいても絶滅危急種(絶滅の危機が増大している種または亜種)として掲載されています。

オオタカとF15 「オオタカ」と「F15」

 

 

オジロワシが佇む オジロワシが右を向いて佇む オジロワシが左に向いて佇む

 オジロワシです。

 

 最後に

オジロワシとF15 「オジロワシ」と「F15」