ちとせ男女共同参画推進プランを策定いたしました。

プランの特色 

 

 【ちとせ男女共同参画月間記念講演会】

1 家庭・職場・地域を明確に体系化

2 家庭内での支えあう家族の絆を重視

3 主要取り組みを家族・職場・地域・市と協働により役割分担

4 主な目標の設定

・ 各種審議会等における女性登用率40%以上

・ 「男女共同参画社会」という用語の周知度100%

・ 男女平等に関する学習副教材の配布による普及啓発拡大(小学校4

 年生から5・6年生に拡大)

 

  【男の料理教室】

 

  プランの基本理念

 

「男女が対等なパートナーとして認めあい尊重し、

                                        支えあえる男女共同参画社会の実現」

 

 

日本国憲法は、人はすべて法の下に平等であり、人種、信条、性別、社会的身分、家柄などによって差別されないと定めています。これは誰もが平等の扱いを受けることを保障するものです。

少子・高齢社会は女性の新たな発想や労働力を必要とし、女性の就労に伴い男性の家事や育児、介護など家庭経営への積極的な参画が求められるようになりました。

しかし、夫婦共働きであっても家事や育児、介護の担い手が依然として女性であるという現実は変わっておらず、固定化された「性別役割分担意識」を変えていく必要があります。

意識を変えることは容易ではありませんが、家庭、学校、職場、地域などあらゆる場における教育と啓発を繰り返し実践していくことが重要です。

千歳市は、男女の人権の尊重、社会における制度又は慣行についての配慮、政策等の立案及び決定への共同参画、家庭生活における活動と他の活動の両立、国際的協調などに取り組み、「男女が対等なパートナーとして認め合い尊重し、支えあえる男女共同参画社会の実現」を目指します。

 

このため、本プランでは5つの基本方針を定めて男女平等意識の醸成と啓発に努め、男女共同参画社会の実現を目標とした諸施策を市民・企業・行政などが一体となった市民協働の取り組みにより推進します。

 

 

【男女共同参画・ちとせ新春のつどい】 

 

プランの目標と基本方針

 

 このプランを実効性のある取り組みとして推進するため、次の目標と基本方針を設定します。

 

目 標:男女共同参画社会の実現を目指す

 

 

基本方針

   

1 男女が共に支えあう社会を考える

2 男女が共に支えあう家庭力を高める

3 男女が共に支えあう職場力を高める

4 男女が共に支えあう地域力を高める

5 プランの実現に向けて取り組む

 

 

 

家庭力とは、家庭内での支えあう力

 職場力とは、就労者の能力を発揮できる環境をつくりだす力

 地域力とは、地域問題の解決や地域としての価値を創造していく力

 

 

【ちとせ新春のつどい・寸劇】 

プランの期間と性格

 

(1)プランの期間

平成19年度~平成28年度2007年度~2016年度)

10ヵ年計画とします

 ※なお、国の動向や計画の推進状況等により、必要に応じ計画の見直しを行います。

 

(2)プランの性格

 プランの策定にあたり、次の点に留意しました。

○ちとせ男女平等推進会議からの提言や市民各層からの意見を尊重しています。

○「千歳市新長期総合計画」をはじめとする本市の各種計画との整合を図りました。

○「男女共同参画基本計画(第2次)」「北海道男女平等基本計画」の考え方とも共通したものとしました。

 

 

 【ちとせ新春のつどい・フラダンス】

プランの主要取り組み 

 

○ 男女共同参画推進スタッフ(市民ボランティア協力員)の設置

 

 前計画からの課題である地域・職場、特に男性の意識改革を進めるため協力員を公募・町内会等から推薦をいただき、パソコン(メール)による家庭・職場・地域との情報の共有を図ります。

 

○ 男女共同参画月間事業講演会などの開催

 

男女共同参画月間事業として、男女が個性と能力を存分に発揮できる社会についての講演会などを開催します。

 

○ 男女パートナーシップ事業の実施

 

男女共同参画社会の意識的基盤づくりを進め、本プランの各種取り組みへの推進力となる横断的な重点事業として、次の事業を「男女パートナーシップ事業」として位置付け、市民協働により実施します。

 

男女共同参画月間キャラバン事業

 

市及び市民団体等がキャラバン対を編成し、街頭や市内の関係機関等で市民に男女共同参画社会の形成促進のための啓発活動を実施します。

 

男女相談コーナー出前事業

  

   市が主催する男女共同参画月間事業講演会や各種関係団体が主催する事業に合わせ、相談コーナーを開設し積極的な相談対応を行うとともに、家族皆で家事や食事をすることの大切さや、互いに理解しあい家族の絆を強めることの重要性についての啓発活動を実施します。

 

男女共同参画環境づくり事業

 

 男女共同参画社会にふさわしいモデルとなる慣習や施設などを抽出し、男女共同参画に向けた環境づくりを考える集いを開催するとともに、結果をまとめて内外に報告します。

 

 

【男の料理教室】

 

○基本方針1 男女が共に支えあう社会を考える


 推進課題(1) 男女共同参画を基本とする社会を考える


 社会において「男女の役割分担」が必要とされることは当然ですが、それが性別により固定化されていることは、男女が共に支えあう社会を築くうえで好ましいことではありません。

 そこで、「男は仕事、女は家庭」という表現に代表されるような固定化された役割分担について考える必要があります。

 法律において男女の平等は保障され、制度的にも実現されていますが、性別ではなく一人ひとりの個性を尊重する男女共同参画社会の実現に向けて、無意識におこなわれている人権侵害について、話し合う機会を提供し、人権を尊重する意識を醸成する必要があります。

推進課題(2) 男女共同参画を基本とする教育を考える

 

ひとりの人間として家庭や地域など、様々な場面において男女がお互いを尊重し、対等な立場で協力できてこそ良い関係になれます。

男女が共に支えあう社会を形成していくためには、パートナーとしてお互いを尊重するとともに、あらゆる分野において対等な立場で議論しながら積極的に参画することが大切です。また、男女共同参画について理解を深め、自立意識を高めていくことが重要です。

そのため、学校では、子どものうちから人権を尊重し、国際的視野に立つとともに、性別にとらわれず個性を尊重する教育をさらに充実させていく必要があります。

 また、家庭や地域では、法律の趣旨などをさらに理解してもらうため、地域活動や生涯学習など、様々な機会を提供し、慣行などの見直しへとつなげていく必要があります。

さらに職場では、女性の就業に対する意識や就労のための話し合いを進め、職場環境の改善に努めることが必要となっています。

  

 

○ 基本方針2 男女が共に支えあう家庭力を高める 

  

推進課題(1) 家事・育児・介護等への共同参画を進める


 家事・育児・介護は、これまで主に女性の役割として考えられ、多くの女性が働く意志がありながら働くことをあきらめたり、家庭と職場の両立に悩んだりしています。

少子高齢化や核家族化が進む中で家庭力を高めるためには、男性も仕事のみではなく家庭や地域ともバランスのとれた生き方をするよう意識を変え、男女がお互いに家庭に対して責任を負う必要があります。

また、家族(祖父母などを含む)の絆を強め、子育てや介護の負担を軽減するための意識啓発や環境整備、さらに子育て総合支援センターの開設などを進める必要があります。

 

推進課題(2) 心と体の健康をつくる 

 

男女が、ひとりの人間として生き生きと暮らしていくためには、生涯を通じた健康の管理が重要であることから、スポーツ・余暇活動の普及促進に努める必要があります。

また、女性には「母性」としての健康も必要不可欠であり、社会全体でそのことを認識し守って行く取組みが課題となっています。

 特に、増え続けるドメスティック・バイオレンスや児童虐待など、市民の幅広い相談に応えるために、相談・支援体制の拡充や情報提供への取り組みを進める必要があります。

 

 

○ 基本方針3 男女が共に支えあう職場力を高める

 

推進課題(1) あらゆる場への女性の参画を進める

 

 これまでの社会は、多くの分野で男性が中心的な位置を占め、女性が能力を十分発揮できる場を狭めてきました。つまり、優秀な女性の人材がまだまだ埋もれていると考えられます。

また、NPO団体などでは女性も活躍しておりますが、人口の半分が女性であることを考えると、まだ不十分な状況です。

そのためには、女性問題の解決を女性だけの課題とするのではなく、男性の生き方とも深くかかわりのある「男性の問題」として捉えることが必要です。

また、男女が個性と能力を存分に発揮できる社会を築いていくためには、女性もあらゆる場へ積極的に参画していくことが重要であることから、関係者間のネットワークづくりをはじめ、環境整備や情報提供などの支援が必要となっています。

 

推進課題(2) 男女が理解し就労を支援しあう

 

男女を取り巻く労働環境については、「男女雇用機会均等法」「育児・介護休業法」「パートタイム労働法」の制定及び「労働基準法」の改正など、その整備が進められてきました。

また、千歳市が実施した市民アンケート調査(平成17年度)では、「あなたは、今の職場で、仕事の内容や待遇面で女性が男性に比べて不当に差別されていると思いますか」との質問に対し、「そのようなことはない」と感じている人が48.4%と最も多くなっています。

一方で、「男女差別されている」と肯定する回答も20%を超えていることから、これらの法律の趣旨に沿って、さらに環境整備を進めるとともに、男女が理解しあえる取り組みが必要となっています。 

 

 

○ 基本方針4 男女が共に支えあう地域力を高める

 

推進課題(1) 安心して子どもを育てられる環境をつくる

 

我が国は、急激に少子化が進んでおり、地域の発展のためにも、働く女性も安心して子どもを産み育てることができるよう、仕事と家庭の両立支援や働き方の見直しを図る必要があります。

このため、男女が共に支えあい家族や地域との絆を強め、地域全体で子育てできる男女共同参画社会を築くことが不可欠です。

 また、ひとり親家庭等(祖父母等が扶養している場合を含む)では、子どもの養育等に大きな不安を抱えているので、これらの家庭の生活安定と自立促進を図るため、相談・支援体制の充実に取り組む必要があります。


推進課題(2) 高齢者・障がい者が安心して暮らせる地域をつくる。


 高齢者・障がい者の生活の安定・自立を促進することは、女性に偏っている介護等の負担の軽減という観点で大きな意味をもっており、高齢者等が生活しやすい施設などの環境整備、困った時に手助けをしてくれる人づくり・ネットワークづくりを進める必要があります。

 また、生きがいづくりのため、高齢者を弱者として捉えるのではなく、「知恵袋」として活躍する場の提供が重要となっています。

 さらに、ボランティア活動などへの参加意欲がありながら、情報不足のために活動の場が狭められている人のために、情報提供する組織の育成・連携などが必要となっています。


推進課題(3) 地域の慣行を見直し、地域活動への男女共同参画を進める

 
 近年は、女性のNPO活動やボランティアへの参加も見られるようになってきましたが、依然として重要事項の決定や役職等への女性の積極的参画は男女の人口割合で比較すると低い状態となっています。

 地域社会では、家族だけではなく共通の趣味を通じた友人グループなどの個人同士が、お互いを尊重し、男女を問わず個性や能力を発揮することが活力ある地域づくりにつながっていくことから、あらゆる機会を捉え男女共同参画社会の実現に向けた啓発活動が必要となっています。

 

 

○ 基本方針5 プランの実現に向けて取り組む

 

本プランの推進課題は、広範・多岐にわたるため、その解決を図るには長期的視野に立った諸施策の企画・立案が重要です。このため、総合的な視点から全庁的に推進体制を充実・強化し、市民・事業者の理解と協力のもと、施策を着実に推進することが必要です。

また、男女共同参画社会の実現のためには、市役所においても全庁的に男女共同参画推進の視点でまちづくりの諸施策を総合的かつ効果的に推進していかなければなりません。

そのため、毎年取り組み推進状況を評価するとともに、プランの推進に当たっては、行政だけではなく家庭・職場・地域が一体となった市民協働による取り組みが不可欠であることから、ちとせ男女平等推進会議において女性を取り巻く諸問題についての研究を行います。

 プランの推進については、時代や地域ニーズにあった取り組みが必要となることから、関係機関をはじめ家庭・職場・地域との情報共有と意見交換を図るため、男女共同参画推進スタッフを設置します。